「Ⅰ型糖尿病」の「妊婦」の「夫」の日記‗入院③‗暁(あかつき)現象
入院して初めて知ったことに
「暁現象(あかつきげんしょう)」というものがあります。
妻は入院し、
血糖値を見るモニターをつけて生活していたわけですが
すると、1日の血糖値の変化がわかるのです。
毎日グラフでみていくと、
明け方の血糖値が高くなっていることがわかりました。
夜寝る前は血糖値「100」程度なのですが、
明け方に「140-160」くらいまで跳ね上がるのです。
このように明け方の前に生じる血糖値の急上昇を
「暁現象」というと先生は教えてくれました。
(以下、抜粋)
早朝の睡眠中(あるいは起床時間前)・空腹時の時間帯に生じる特異的な血糖値の上昇のこと。名称は、この症状の発現する時間帯が「夜明け(Dawn)」頃であることに由来する。
この暁現象は、ヒト成長ホルモンなど、体内時計に基いて早朝時に活発に分泌される各種ホルモンの影響によるもので、健常者の場合でも同様の現象は起きているが、これに応じたインスリンが分泌されるので血糖値は通常範囲内に抑制され、問題となることは無い。これに対し、1型DMではその傾向が増幅して現れるケースが多く、就寝前に投与した速効型あるいは中間型インスリンの作用が切れてくる時間帯と重なったり、特に膵臓のβ細胞(→)が廃絶しインスリンの自己分泌が全く0になっている場合には、血糖値の上昇は顕著である。
このように、
入院生活では血糖値をモニターすることで
いろんなことがわかってきました。
(続く)