「Ⅰ型糖尿病」の「妊婦」の「夫」の日記‗Ⅰ型糖尿病とは④‗血糖値
インスリン注射について理解するためには、
まず「血糖値」を知る必要があります。
なぜならインスリンは血糖値を下げる作用をするホルモンだからです。
そもそも血糖値とは何なのかを知らなければなりません。
血糖値とは、以下のようなものです。(Wikipedia)
血糖値(けっとうち、blood sugar concentration / blood glucose level)とは、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度である。健常なヒトの場合、空腹時血糖値はおおよそ80-100mg/dL程度であり、食後は若干高い値を示す。
血糖値を理解するためのポイントは3つです。
②健常な人の場合80‐90程度
③食後は高くなる
まず1つ目ですが、
血糖値は血液内におけるブドウ糖の濃度です。
ブドウ糖とは、糖質と呼ばれるもので、
炭水化物に多く含まれています。
コンビニなどで食べ物を買うと、裏面に栄養成分表が書いてあります。
あまり見たことがない人もいるかもしれませんが、
そこにその食品に含まれてる炭水化物量も書いてあります
例えば、バナナの栄養成分はこんな感じです。
カロリー (kcal) 86 |
これを見ると、バナナの炭水化物量は23グラムだとわかります。
この炭水化物をどれだけ摂取するかで、
血液の中のブドウ糖濃度(=血糖値)は変化します。
炭水化物を多く摂取すればするほど、
血糖値は上がっていきます。
2つめですが、
健常な人の場合この血糖値は80‐90程度に保たれています。
なぜ80‐90で安定しているかというと、
体内で自動的にインスリンが分泌され、血糖値をコントロールしてくれているからです。
しかし、Ⅰ型糖尿病の人の場合、これができません。
炭水化物をどれだけ食べたかによって、必要なインスリンを
自分で考えて注入しなければなりません。
(これがインスリン注射です)
3つめですが、
当たり前ですが、食後は血糖値が上がります。
炭水化物を多く摂取すればするほど、血糖値は上がるからです。
なので、Ⅰ型糖尿病の場合、
食事のたびにインスリン注射を打つ必要があります。
このような背景があり、
Ⅰ型糖尿病の人はインスリン注射を打たなければなりません。
簡単にいえば、
血糖値をコントロールするために自分で考えてインスリンを打たなければならないのです。
摂取した炭水化物量に応じて適切なインスリンを分泌する、
健常な人の身体は自動的にそれを行っているのです。
これを知ると、人間の身体ってすごいなーとシンプルに思います。
さて、食事の際にはインスリン注射を打たなければいけないわけですが、
うちの奥さんがどんな感じで注射を打っているか、
お話していきましょう。